ローリングバレーボールは、体幹や四肢など身体に障害のある人が安全に楽しく行うように考案したバレーボールです。
ボールを床上で転がし、ネットを挟んで競技することから選手同士の接触もなく、座位を取っているので転倒などの危険性が少ない安全なスポーツです。
また、健常者も参加できることから、障害の有無を問わない、だれでもが楽しめるバリアフリースポーツといえます。
ルール(神奈川版)
使用するコートや用具
ローリングバレーボールは、6人制バレーボールと同じコート、同じボールを使用します。
◎コート
6人制のバレーボールコート(18m×9m)を使用します。(図-1)
◎ネット
センターライン上に床上から30cmにネットを張ります。
◎ボール
日本バレーボール協会公認5号球を使用します。
◎その他
競技者は必要に応じて、軍手や膝、肘にサポーターなどを身につけます。
座位をとることが困難な競技者は座位保持のために補装具を使用したり、車椅子での参加ができます。
車いすでの競技参加は、後衛になります。
(図-1)
※〇数字は、サービス順です。

基本的競技
◎競技者は横臥位、側臥位、座位、長座位、膝立ち位などの姿勢で競技します。
◎コートには6人の競技者が入り、前衛競技者はフロントゾーン、後衛競技者はバックゾーンで、競技します。(図-1参照)
◎競技者は体のどの部分でもボールに触れ競技することができます。
◎基本的に、3打以内で相手コートにボールを打ち返します。
◎サービス
前衛競技者はアタックラインの後方、後衛競技者は定位置から、床上に静止したボールを主審のホイッスルを合図に相手コートに打ち出します。(サーブ順は図-1参照)
◎ストップボール
プレー中に自コート内でボールを静止させてはいけません。
主な反則
◎ドリブル
同一競技者が連続してボールに接触することはできません。※基本的競技3つ目・体のどの部分でも1打となるため、触れることが頭によぎったら仲間にヘルプを出す。
◎ホールディング
ボールを止める、持ち上げる、押さえつけるなどのプレーはできません。
◎オーバータイムス
3打以内に相手コートに返球しなくてはいけません。但し、3打目がネットにかかりコートに戻った場合は、4打目で返球することができます。
◎アウト・オブ・ポジション
前衛競技者がバックゾーンの、後衛競技者がフロントゾーンの、ボールに触れたり、ボールに関わろうと体が入ってしまうことはできません。
◎アウト・オブ・プレー
競技者がインプレー中に、立ち上がったり、立位をとることはできません。
◎アップボール
前衛競技者なら相手コートの、後衛競技者なら自コートの、フロントゾーンに接地することなくボールを打ち出すことはできません。
◎タッチネット
前衛競技者はインプレー中に、ネットにふれることはできません。
◎危険球
ボールがノーバウンドで選手の肩より上に直接触れた時。
健常者の参加
健常者も、いくつかプレー上の制限がありますが、競技に一緒に参加することができます。
◎コート内に1名参加できます。(男性は後衛のみ)
◎ボールを手で打つ時は、手を握った状態で片手でしか打てません。
◎ダイレクトでの返球はできません。
◎ラリー中は1打しか触れることはできない。
◎サービスがネットにふれてはいけません。